アイスクリームの成分
アイスクリームは、美味しいだけではなく実は栄養価の高いデザートとしても知られています。それでは、アイスクリームには一体どのような成分で構成されているのでしょうか?ここでは、アイスクリームの風味や食感を決定づける主成分や、アイスクリームに含まれる栄養素などについて解説しています。
アイスクリームの成分について
乳製品は大きく分けて、クリームやバターなどの「乳脂肪分」と、脱脂粉乳、脱脂練乳などの「無脂乳固形分」、牛乳、全脂粉乳、全脂練乳など両方を含むものに分類されます。
乳脂肪分は、アイスクリームの食感や風味に大きな影響を与える重要な成分。
アイスクリームのコクと風味、食感の滑らかさ、組織のきめ細かさ、粘り気など、アイスクリーム特有の旨みのポイントになるのがこの乳脂肪です。
ただし、乳脂肪分の量が多かったり脂肪の組織が不均一だと、空気を含みにくくなり、そのため特有の滑らかさが失われる事からアイスクリームが硬くなり、それがアイスクリームの口あたりを悪くしてしまう原因となります。
無脂乳固形分とは、牛乳の中から水分と脂肪を除いた成分。
たんぱく質、炭水化物、ミネラル、ビタミンなどの栄養価を含んでいる部分でもあります。
たんぱく質は、アイスクリームミックスに含まれる水分と結合して氷の結晶の拡大を防ぎ、アイスクリームの質感に滑らかさを与えます。
カルシウム、鉄分、マグネシウム、リン、カリウム、亜鉛などのミネラル類は、そのたんぱく質と結びつきアイスクリームを滑らかにします。さらに、糖質に甘みを与え、アイスクリーム特有のコクとまろやかさを与えます。
アイスクリームは、これらの乳脂肪分と無脂乳固形分の分量のバランスが重要となり、それによりアイスクリームの質に大きな影響を及ぼすと言われています。
アイスクリームに含まれる栄養価
●アイスクリームの成分表(100gあたり)
エネルギー | 887 kJ (212 kcal) | |
---|---|---|
炭水化物 | 22.4g | |
脂肪 | 12.0g | |
たんぱく質 | 3.5g | |
水分 | 61.3g | |
塩分 | 80mg | |
コレステロール | 32mg | |
ビタミン | ビタミンA | 100μg |
ビタミンB1 | 0.06mg | |
ビタミンB2 | 0.18mg | |
ビタミンB3 | 0.1mg | |
ビタミンB5 | 0.72mg | |
ビタミンB6 | 0.03mg | |
ビタミンB9 | 0μg | |
ビタミンB12 | 0.4μg | |
ビタミンC | 0mg | |
ビタミンD | 0.1μg | |
ビタミンE | 0.2mg | |
ビタミンK | 5μg | |
ミネラル | カルシウム | 130mg |
鉄分 | 0.1mg | |
マグネシウム | 14mg | |
リン | 110mg | |
カリウム | 160mg | |
亜鉛 | 0.5mg |